子ども9人に1人は“貧困”。小学校1クラスに4人いる計算です。「自分だけ習い事に通えない」「服がぼろぼろと言われた」「ご飯の誘いは『用事がある』と断る」・・・自分に出来ることはないか。子どもの力になりたい“大人たち”も増えてきています。

思春期の子どもたち“洋服の悩み”

アパレルショップ「ビームス」。
経済的に厳しいひとり親家庭を支援するNPO「グッドネーバーズ・ジャパン」と協力し、洋服をプレゼントするイベントを開きました。

支援を受けている家庭の約5割は世帯年収200万円以下。

「成長が早くて、服をいくら買ってもまた買わないといけない」
「娘は変な洋服だと友達から誘ってもらえないみたいです」
「着替えの時『服がぼろぼろ』と言われ、泣いて帰ってきた」

高校生の娘をもつ母親
「ひとり親になってからお金が無いから洋服にはまわらない。食事は制限したくない。食べさせてあげたいので。2人とも洋服好きなので楽しませて頂いたな」

「面白いです、初めてのことばかりです。この服を着て出かけたいです」

ビームス ホールディングス 本間征東さんは、「ファッションは元気の源になる。色んな人たちとコミュニケーションをとってほしい」と話します。

“貧困対策法”10周年「ありがとう。でも足りない」

日本の子どもは9人のうち1人が貧困状態です。

『子どもの貧困対策法』は、「生まれ育った環境で子どもの将来が左右されないよう国や自治体が対策を進める」などの理念を定め、2013年に成立しました。

支援団体
「この10年、良くなった事がたくさんある。ありがとうございました。本当にたくさん給付金が増えたり税制改革があったり、後ずさりしない対策がたくさんできました。しかし足りないんです。子ども貧困対策のゴールは何だったのか、すべての子どもが幸せな日本を作ることだったはずです。まだ全然そうじゃない」