「夫の誕生日プレゼント」探す顧客に選んだ商品…顧客の反応は?

 その3日後、家族ぐるみの付き合いをしている顧客が来店することになりました。以前「夫の誕生日プレゼントを探している」と相談を受け、時間をかけて探し集めた商品を「外商専用の応接室」に準備しました。
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 (大丸心斎橋店・外商員 久場璃輝さん)
 「今日お見せする商品がこちらになっております。こちらはピンブローチでございまして、あまり悪目立ちしすぎるものは嫌で、でもダイヤが入っているようなちょっときらびやかなものがお好きということで、そういったお好みになるべく近いものを集めさせていただいております」

顧客「久場さんは人の話をちゃんと聞いている」

 いよいよ顧客がやってきました。久場さんが選んだピンブローチは、お眼鏡にかなうのでしょうか…?

   (顧客)「パッと見た感じ…たぶんもう久場さんわかってるでしょ?」
 (久場さん)「僕はたぶんこれかな…って」
   (顧客)「やっぱり。そう、バッチリこれ。これまた可愛いねえ。やっぱりもう趣味わかってくれてるよね」
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 サファイアとダイヤモンドのピンブローチが顧客の目に留まりました。実際に久場さんのジャケットに着けてイメージを確認してもらいます。

   (顧客)「これは何(のモチーフ)になるの?」
 (久場さん)「蜂ですね」
   (顧客)「じゃあいいかもね」
 (久場さん)「これもラッキーモチーフで」
   (顧客)「蜂もそうなの?知らなかった。(夫が)とにかく縁起をやっぱり担ぐのよね、仕事していると。じゃあそれで、一応」
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 いろいろな外商員と付き合いがあるこの顧客も、久場さんの“聞く力”は強みだと話します。

 (顧客)
 「(久場さんは)人の話をちゃんと聞いている。(商品を)提案するときだけじゃなくて、雑談の中にその家のいろんなことが隠されている、そこをちゃんとピックアップしているところに、私は『この人は伸びるなあ』と」