設計当初は3メートルの津波を想定
各地の原発を取材してきた経済ジャーナリストの町田徹さんはこう指摘します。

経済ジャーナリスト 町田徹さん:
「(女川原発と福島第一原発では)最初の段階の基本設計がもう全然安全に対するものの考え方が違っていた」

実は女川原発1号機の設計当時の津波の予想高は3メートル程度と評価されていました。しかし、東北電力の社内委員会で過去に襲来した津波について調査・検討され、敷地の高さが14.8メートルと決められたのです。
経済ジャーナリスト 町田徹さん:
「人間が自然に対して何とか共存していく努力をしてきている。そういう努力をしている発電所もある。原発なら全部動かしていいということはない、というのがこの十数年取材をしてきて感じること。安全に安全を重ねてやってくれるような事業者ではないと運転させたらいけない」

ただ、女川原発も危険が全くなかったわけではありません。