■動機や計画を詳細に供述「銃は自分の知識とYouTubeを見て作った」
山上徹也容疑者(41)の供述
「私が殺人未遂という罪で逮捕されたこともわかっています」
逮捕事実を告げられ、こう話したという山上徹也容疑者。私たちの取材で事件当日の逮捕直後の取り調べで山上容疑者が自ら事件の動機や計画などを詳細に供述していたことが分かりました。
「銃は自分の知識とYouTubeを見てつくった。散弾銃は去年の春頃からつくりはじめた」
3年間、自衛官を務めた山上容疑者。 手製の銃の製造には「自分の知識」をいかしたと供述しています。
「弾はネットで空薬きょうを買ってから火薬を詰めた。その空薬きょうに火薬を詰めた弾6個をまとめて、1発の筒のようにした。1発撃てば6発がはじけ飛ぶ感じになる」
山上容疑者は銃以外にも複数の爆弾をつくったと話しています。
「圧力鍋の爆弾などを最初につくった。 試しに爆発させたりしたが、特定の誰かを狙うのは向いていなかった」
■犯行前日「周りにSPがいて何もできなかった」
犯行前日の7月7日、山上容疑者は岡山県に向かいました。JNNは現地の山上容疑者とみられる人物の映像を独自に入手。肩からバッグをかけ、カーゴパンツ姿の男が映っていました。

山上容疑者の供述
「実際に安倍元総理を殺そうと初めて動いたのが、前日の岡山県だった。3発、発射できる銃を持って岡山まで行った」
この日、安倍元総理は岡山市民会館で 自民党候補者の応援演説を行っていたのです。

映像は演説の約1時間半前に付近で撮られたものです。しかし、計画は実行されませんでした。

山上容疑者の供述
「安倍元総理が会場に入るときか出るときを狙っていたが、裏口からの入退場で周りにSPがいるので、結局、その日は何もできなかった」