その後、コーチングなどを学び、現在は自身の経験をもとに指導者への講演活動などを行っています。

流通経済大学ラグビー部アドバイザー 松井英幸さん
「指導者と選手間に強い主従関係があります。スポーツ特有の勝利主義や仲間意識、精神論、暴力行為を容認する意見が、未だ指導者や保護者に根強くあります」

日本スポーツ協会が設けているスポーツでの暴力行為などの相談窓口に寄せられた相談件数は、2022年度には過去最多の373件となり、前年度と比べると約2倍に増えました。

なぜスポーツの現場でパワハラが起きるのか?

松井さんはこの状況を、「選択理論心理学」の側面から捉えます。