能登半島地震の震源となり、津波に襲われた石川県・珠洲市内の小学校で、きょう始業式が行われました。
再開の動きがある一方で、「Nスタ」は、自衛隊が行う支援物資の輸送に密着しました。
「孤立状態」なぜ解消しない?
井上貴博キャスター:
東日本大震災のときも孤立集落はありましたが、今回はそのとき以上に孤立解消が進んでいきません。まずは今、確認できるデータからみていきます。

孤立集落は
輪島市 ▼14地区
珠洲市 ▼6地区
能登町 ▼2地区
22地点で2562人(11日時点)となっています。10日までで3000人強だったので、少しずつ解消に向かいつつあります。
国土交通省によると集落の孤立解消が進まない理由は、大きく3つあると言われています。

【陸路】
・大量輸送できる幹線道路に被害
・半島のため南側しか移動できない
【空路】
・山地が多く着陸できる場所が少ない
【海路】
・沿岸部は断崖絶壁が多い
・海底隆起の被害も
道路状況についてです。

今、通れる道路は青色で示してあります。本来、沿岸部に1周できる道路がありますが、ここは全く通ることができません。
私たち取材班も、金沢の方から富山湾サイドに時間をかけて行くことができましたが、山を越えるため(日本海側に行く)には、徒歩しか手段がありません。
ですので自衛隊の皆さんも、徒歩で孤立集落に入っているような状況です。このように寸断されていると、孤立集落解消に向かうことができないということです。