いずれは父親たちと祭りをしたいと願っていましたが、冬祭りは女人禁制。
女性が湯立や神楽をすることはできません。

そこで実希子さんは都内の大学に進学し、神職の資格を取得。
2022年から宮司として祭りに参加できるようになりました。
遠山実希子さん:
「自分が男の子に生まれてたらこんな思いしなかったのになということもたくさんあったりしながら、周りの方に思いをかけてもらえてここまで来れた。本当に周りの方の理解があってこそ」
宮司になって初めて通常開催となった冬祭り。
無事、宮司の仕事を務め上げました。

遠山実希子さん:
「氏子の皆さんや見に来る方の考え方もだんだん変わってきていて、よりオープンにより柔軟に捉えてくれる方が多くなっていると感じる。一番は人数不足が課題なので、いかに門戸を広げて出身でない方や女性の方、本当に熱意がある方であればどなたでも来てもらえる祭りになればうれしい」
氏子総代 平松雅隆さん:
「先輩たちが600年続けてくれたので我々も力の限りやらないといけない。形は変わるかもしれないが、この冬祭りは途絶えさせてはいけない」
人口減少や担い手の高齢化に直面しながらも、地域の伝統は脈々と受け継がれています。