能登半島地震と南海トラフ巨大地震との関連は?
(田所敬一准教授)
「今回の能登の地震が、南海トラフ地震を誘発するとうことはないと思う。ただ過去の事例を見ても、南海トラフ地震が起きる50年くらい前、中部地方とか近畿地方で内陸で大きな地震が起こっている」


ことし、発生から丸80年を迎える、南海トラフ巨大地震の一つ、1944年12月の「昭和東南海地震」では、「津波」や「強い揺れ」で三重県を中心に大きな被害が出ました。
その53年前には、岐阜県の根尾谷を震源に、マグニチュード8.0という史上最大の内陸直下型地震と言われる「濃尾地震」が起きています。

(田所敬一准教授)
「中部地方は特に活断層が日本の中でも密集した場所。(東海3県など)中部地方の他の地域でも内陸で大きな地震が起こるかもしれないので注意してほしい」
「あっという間に押し寄せる津波」や「建物密集地での火災」にどう備えるか。

また「建物の耐震性」をどう高めていくのかなど、今回の能登半島地震は南海トラフ巨大地震のリスクを抱える東海3県の私たちにも、大きな課題を突きつけています。

