中国の気球が今年に入ってから連日、事実上の停戦ラインである台湾海峡の中間線を越え、台湾上空まで飛来しています。総統選挙を前に、揺さぶりをかけている可能性があります。

台湾国防部の発表によりますと、中国の気球は今年に入って毎日、台湾上空まで飛来しています。

きょう午前6時までの最新の24時間では、3機が台湾海峡の中間線を越え、うち1機が台湾上空まで飛来したということです。

3機の気球は高度およそ4500メートルから1万1000メートル付近を西部から北東に向け飛行。日本時間のきのう午後6時すぎから8時すぎに消息が分からなくなりました。

国防部は先月に中国の気球が台湾沖に飛来した際、「季節風の影響もあるかもしれない」としたものの、「把握している状況を市民に説明する必要がある」として、気球に関する情報も公開しています。

気球は観測用とみられますが、13日の総統選を前に揺さぶりをかけている可能性もありそうです。