3区にスピードランナーが集結。塩尻、相澤、田澤の誰がリードを奪うか?

3区(15.4km)にトラックのスピードランナーがそろった。12月10日の日本選手権10000mに日本新で優勝した塩尻、3位の相澤晃(26、旭化成)、4位の田澤、5位の小林歩(25、NTT西日本)、8位の田村友佑(25、黒崎播磨)が出場する。
上記5人以外でも林田洋翔(22、三菱重工)は過去2年連続3区(当時13.6km)で連続区間3位、2回ともチームをトップに押し上げた。田村和希(28、住友電工)は21年大会の区間賞ランナー。伊藤達彦(25、Honda)と田村は、20年12月の日本選手権10000mで当時の日本歴代2位と3位で走った。

長谷川柊(26、Kao)と山野力(23、九電工)、鈴木塁人(26、SGホールディングス)は、指導者の評価が高くブレイクする可能性がある。2区よりも差が付く区間になる、と予測する指導者も多い。塩尻、田澤、林田を起用する富士通、トヨタ自動車、三菱重工はここでトップに立っておきたい。

5区は青木の連続区間賞でHondaがトップに浮上できるか

インターナショナル区間の4区(7.8km)を経て、5区(15.8km)が後半の最重要区間。Hondaはここに4年連続で青木を起用。2回連続区間2位の後、前回は区間賞を獲得した。この1年で、専門種目の3000m障害では自身初めて五輪&世界陸上の決勝に進出(世界陸上ブダペスト14位)。駅伝でも連続区間賞が有力だ。

Hondaは2、3、4区でビハインドを背負う可能性がある。それでも5区から反攻に転じられるのは大きい。

富士通は2区候補にも挙げられていた横手健(30)、トヨタ自動車は今季好調の田中秀幸(33)、三菱重工は世界陸上マラソン12位の山下一貴(26)。どのチームも5区でトップに立つに越したことはないが、特に三菱重工は優勝するためには山下でトップに立ちたい。

同じ九州勢の黒崎播磨も同じだが、予想されたマラソン2時間7分台の土井大輔(27)ではなく、福谷颯太(23)が入った。筑波大出身のルーキーで、「将来は細谷や田村のポジションに行ける選手。5区で力を試してほしい」と澁谷明憲監督の期待も大きい。新たなスター選手が生まれるかもしれない。