異変!今季は秋から流行 考えられる理由は…
林保捺美さん:大阪府における定点あたりの患者報告数の推移(大阪府HPより)をグラフで見ていきます。過去の傾向を見てみますと、やはり冬が本格的に始まる12月ごろから感染者が増え始めて、1~2月をピークに一気に感染者が増えていることがわかります。
ただ、2023年はインフルエンザの流行にも“異変”が起きているのです。2023年の場合は、夏場から感染する人が出始めて、秋には流行しているような状況です。
―――8月や9月、10月の時点で感染者が増えているということですが、これはどうしてなのでしょうか?
林保捺美さん:考えられる主な理由は「免疫力の低下」です。インフルエンザウイルスは変異が頻繁に起こるウイルスです。毎年、流行するタイプも異なるため、前の年に感染した人でも次の年にまた感染してしまうおそれがあります。複数回の感染を経験することでウイルスへの「対抗力」が鍛えられていくというわけです。