気付けばもう年末。大掃除で大忙しの人も多いだろう。洗い物も増える時期だ。しかし、“できるだけ1回で終わらせたい!”と洗濯機に洗い物を詰め込んではいないだろうか?実はそれでは、洗濯の意味がなくなってしまうらしい…

「洗濯を一気に終わらせたい!」と洗濯物を詰め込むと「洗浄力は3分の1程度に」

民間の調査(※1)では、回答した約7割が詰め込み洗いをしているという。筆者も、少ない量で回すのはもったいない、できるだけ時短で済ませたいなどの気持ちから、洗濯機に洗い物を詰め込んでいる。しかし、ギュウギュウ洗い物を洗濯槽におしいれ、ウ―ウーと鈍い音で回る洗濯機をみながら、ふと思う。なんか、洗濯機、大変そうだな…。

実は詰め込み洗いは、洗濯機が大変そうどころの問題ではなく、そもそもの洗濯の趣旨に反する行為になりかねないのだと、洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年以上携わる、お洗濯マイスター・大貫和泉さんは指摘する。洗濯の趣旨に反する、つまり、洗えてない、という悲劇だ。一体どういうことなのか聞いた。