え、それでいいの?脱水を時短すると“シワ”が付きづらくなる! 

ーー汚れがきれいに落ちても、衣類がしわしわになるのも気になります。アイロンがけも大変なんですよね。

「洗濯の仕方で、しわを軽減することができます。いくつかポイントがあるのですが、まず洗濯が終わったらすぐに取り出すということ。さらに、場合によっては脱水をはやく終わらせる、というのが大切です」

ーーすぐに取り出す?それは、ニオイ予防の為かと思っていました。シワにも効果があるんですか?

「もちろん、濡れたまま放置すると菌が増殖するのでニオイのもとになるのですが、シワにも効果があるんです。洗濯物が終わったまま放置しておくと、その分、シワが深く刻まれてしまうんです。なので、洗濯が終わったらすぐに取り出して、2~3回振りさばいてハンガーにかけてください。そして、ななめ、たて、よこにひっぱりシワをとります。丈夫なシャツ、TシャツならひっぱってOKです。

さらにシワをなくしたいなら、シャツくらいだったら脱水を1分くらいで切り上げるのも手です」

ーーえ、1分って、短いですね?なぜですか?

「脱水を早めに切り上げると、洗濯物に水が多く含んだ状態になりますよね。洗濯物の水分が重さとなってシワを伸ばしてくれるんです。脱水の時間が早ければ早いほどシワになりにくいのですが、早すぎると水が滴ってしまうので、脱水は1分程度は行ってください。ただ、乾きにくくなるので、あまりシワをつけたくないものだけ、脱水を1分かけたところで取り出すのもOKですよ」

筆者はおそらく今年も何度も、何度も、脱ぎっぱなしで裏返しの衣類を拾い上げることになるだろう。しかし、それを表側に直すのではなく、「おおそうか、こちらが汚いからきれいに落としてほしいのだな」と受け止めてみようと思う。イライラが少しだけ軽減される…かもしれない。