ヒートショックは冬がピーク 誰でもできる対策は

ヒートショックは、家などの風呂場で多いとされています。消費者庁がまとめた高齢者の入浴中の死亡事故を、月別に表したグラフです。1月をピークに、11月から4月と、冬場に多く発生しています。自宅でも、冷え込みが生じやすいため、十分な注意が必要です。

広島大学保健管理センター 宮内俊介医師
「▽浴室暖房がついている場合は使ってもらう。脱衣所に、ヒーターを置いてほしい。▽風呂のフタをあえて開けて、蒸気で浴室全体を暖めてほしい。▽冷たい!と思ったら危険。風呂に入る前、シャワーで床・椅子にお湯をかけてほしい」

厚生労働省の調査による2022年、ヒートショックなどを含め、自宅の浴槽で、おぼれて亡くなった人の数は、全国で6084人でした。9割以上が高齢者で、交通事故で亡くなった人の数(2610人・警察庁調べ)の2倍以上にのぼります。これを防ぐには、高齢者本人だけでなく、「家族のサポート」が欠かせないといいます。

広島大学保健管理センター 宮内俊介医師
「20~30分あがって来なかったら、『大丈夫かな?』と様子を見に行く。声をかけることが大事」