■六畳一間“共同生活で監視” 課せられた毎月15万円の購入
事業家集団の元メンバー Aさん
「『シェアハウスに引っ越してこい』と言われ、シェアハウスに引っ越しさせて頂いて…」
そう、メンバー同士でのルームシェア。情報をもとに取材を進めると、集団がルームシェアを行っているという建物は都内に複数存在。メンバー同士で共同生活をすれば、毎月15万円の商品を購入するために生活費を抑えられると“師匠”が勧めてきたといいます。
今回私たちは、その生活ぶりが分かる映像を入手することができました。六畳一間で3人が衣食住を共にし、足の踏み場もないスペース。部屋には師匠の店で購入した商品が積み重なっていたといいます。
他のチームでルームシェアを経験した元メンバーのBさんは…
事業家集団の元メンバー Bさん
「六畳くらいのワンルーム・1Kみたいな部屋に仕切りとかはなくて1つの部屋に気持ち(スペースを)分ける。毎日ずっと(他のメンバーが)夜中まで一緒にいる。話す相手は集団の人だけ。『何人紹介した?』『今月は勧誘できそう?』みたいな」
集団では、勧誘相手の情報や、メンバーの実績が細かく記録されていて、勧誘や15万円の商品購入を積極的に行っているか「お互いを監視しているかのようだった」といいます。
さらに、ある共通点が見えてきました。“師匠”の自宅からの距離を調べてみると、そのほとんどが“師匠”の自宅から徒歩15分ほどの場所に配置されていたのです。
メンバー同士で監視しているのみならず、近くに“師匠”がいることで「逃れられない」と精神的に追い詰められたBさん。現在も勧誘を続けている「事業家集団」にこう警鐘を鳴らします。
事業家集団の元メンバー Bさん
「集団にいた1年って本当に(人生の)10年みたいな感じ。(全て)一瞬で失う。それを取り戻すのが簡単じゃないと思っている」