端山豪さん
「伊藤涼太郎選手が抜けた穴をチーム全体で補えるベースとなるものがあった。それが、こういう結果に繋がってるのかなと…」

移籍まで7ゴール4アシストを上げていた“攻撃の要”を失いましたが、端山さんは、その後のチーム作りが逆に全体の力の底上げにつながったとみています。

そして、端山さんが特に印象に残った選手として上げたのが年代別の日本代表で、Jリーグのベストヤングプレーヤー賞も受賞した三戸舜介選手です。強固な守備陣がひしめくJ1でも“個で打開する力”を見せました。

端山豪さん
「普通の人だと、なかなかシュートを狙えないような距離から本当に相手のゴールキーパーを脅かすようなシュート打っているシーンですとか、相手の組織を一瞬で打開するようなプレーというのが随所に見られたところがすごい…三戸選手は印象に残ってるなというふうに思います」

ボールを保持しパスをつないで攻撃するアルビのプレースタイルは、相手ディフェンダーにゴール前を固められることが多くなります。
しかし、三戸選手のようなゴールから少し離れた“ミドルゾーン”からゴールを狙える選手がいると、ゴール前に密集していた守備陣もミドルシュートを警戒せざるを得なくなって引き出され、ゴール前に隙が生まれます。相手守備が崩れてゴールチャンスが増えるのです。

三戸選手は今シーズン、4ゴールをマーク。
中でも13節・横浜F・マリノス戦の強烈なミドルシュートと、27節・ガンバ大阪戦の連携で崩して奪い切ったゴールは、J1の月間ベストゴールに選ばれました。