救急搬送された若者らが食べたのは“大麻グミ”。「大麻と同じ効果を示す可能性がある」との指摘もありますが、街中やネット上では簡単に手に入る実態が。微妙に成分を変えて規制の網をかいくぐる“いたちごっこ”が続く中、専門家は「先手の規制」が必要だと訴えます。
グミを配った男性「食べると元気になると思い…」

近年、街中でも見かけるようになった大麻由来の商品。
コーヒーに入れているのは、大麻草から抽出される成分「CBD=カンナビジオール」のオイルです。
大麻由来といっても「CBD」は規制の対象外で、摂取するとゆったりした気分になれると、若者にも人気です。
大学生
「電子タバコ・水蒸気タバコみたいなもので『大麻成分あるよ』と聞いたことがある」
10代
「お菓子だと周りから変な目で見られるわけでもないし、少し興味ある」
10代
「『始めやすい』という言い方はおかしいが、手を出しやすいのかな」
ただ、大麻“成分”を含むものには、危険が潜んでいることも…

2023年11月3日、東京・墨田区の駅で、体調不良を訴えた20代の男女4人。
病院に運ばれ、命に別状はないと言いますが、このうち1人は…
体調不良を訴えた人
「電車に乗る前に“大麻グミ”を食べた」
また、その翌日には、東京・小金井市で行われた祭りに来ていた10代~50代の男女5人が、めまいやおう吐を訴え、救急搬送される事態が発生。
男女5人は、40代の男性が無許可で配っていたグミを食べたのだと言います。
グミを配った男性(40代)
「食べると元気になると思い、他の人にも食べてほしいと思った」

祭りで配られたとみられるグミの裏面の成分表示には、「カンナビノイド」という大麻に含まれる成分が記載されています。
さらに表面には見慣れない「HHCH」という表記。
一体、どんなものなのでしょうか。
薬物の規制などに詳しい専門家によると…