「大麻の中の大丈夫な成分だよ」と言われて渡されたら…

藤森祥平キャスター:
そもそもこの大麻の成分、大麻由来の成分はいろいろあります。

大麻由来の成分
●規制対象「外」
「CBD」:グミやコーヒーなど

●規制対象
「THC」:幻覚などの精神作用を示す

●現時点で規制対象「外」
「HHCH」:THCに似せたもの

「CBD」というものはコーヒーなどに含まれて、リラックスする効果があると。

トラウデン直美さん:
すごく最近いろんなところで見聞きしますし、結構流行ってるという感じはします。シャンプーやオイルなどもあります。

藤森祥平キャスター:
一方で、今回問題になったのが「HHCH」という成分で、規制対象の「THC」に似せたものということで、体調不良を訴えた人が出ました。ですが、まだ規制されていません。その「HHCH」と書かれている“大麻グミ”が出ているんです。

小川彩佳キャスター:
「HHCH」と書かれていたものが、男性が今回祭りで配っていたとみられるグミということです。

トラウデン直美さん:
グミにしては結構高額なので、買うとなると、ちょっと…となるかもしれないですけれど、配られていたり、例えば規制対象外のCBDみたいな感じで、「大麻の中の大丈夫な成分だよ」と言われて渡されたら、「そうなのかな」と思って買ってしまう方がいても、おかしくないなというのはありますよね。

実際に、「THC」(規制対象)に似せたものということだったら、こういう作用がある可能性があるわけじゃないですか。そうなると、その先の薬物への入口になってしまう懸念はありますよね。

慶應大学医学部教授 データサイエンティスト宮田裕章さん:
タイという国も、少し前に一部を医療用という形で認めている。ただそのグレーゾーンの中に、色々なものがあって、選挙の争点になるくらい国が混乱してる状況があるわけです。実態としてどう規制するか非常に難しい状況にあります。

日本の場合だと、今回「CBD」という規制対象外のものと、対象になってるものがあるんですけれども、やはり「HHCH」は、これから規制になっていくんだろうと。
それを踏まえて、距離を考えていかなくてはいけないでしょうし、法律自体も、いたちごっこにならないような仕組みが作られていくといいのではないかと思います。

小川キャスター:
まだ規制が追いついてないグレーなところがあるということは、理解しておく必要がありますし、大前提として、お祭りなどで知らない方から配られたものを口に入れるということは、ちょっと注意していただきたいところですね。

※動画内で紹介したアンケートは16日午前8時で終了しております。