クマによる被害が深刻化するなか、連日各地で対応に追われています。
食べ物を求め、人の生活圏までやってくるクマ。環境省も「クマが好きで寄ってくる物」を紹介し、注意喚起しています。

クマ対策 カギは「ニオイ」か

日比麻音子キャスター:
連日のようにクマが市街地や住宅地に出没し、今年のクマ被害は過去最悪を更新しています。

秋田では3頭のクマが民家の庭に侵入して柿の実を食べたり、北海道ではごみ捨て場を荒らしていたりしたということです。

新潟大学・箕口秀夫 名誉教授によると「(今は)冬眠前の“食い貯め期” で、食べ物のニオイに引き寄せられている」といいます。

また、クマの嗅覚はとても鋭く、人を『1』とした場合、▼犬(警察犬)は約1000倍、▼クマは約5000倍にもなるというのです。

環境省はクマも「犬並み」としていますが、クマの嗅覚は鋭いようです。

箕口名誉教授は「数キロ先のニオイも分かるほど、目よりも鼻で獲物の居場所を感知する」といいます。