今年、世界各地で過去最高となる異常な暑さが続きました。この暑さなどによってコーヒーが手軽に飲めなくなるかもしれない、という事を皆さん、ご存じでしょうか?コーヒーを未来でも飲み続けられるよう、取り組んでいる人達を取材しました。
「沖縄を新たな生産地に」 “コーヒーベルト”の最北に位置する沖縄

沖縄のカフェにあるコーヒー、1杯2000円。
客
「すごくすっきり、何杯でも飲んで楽しめる味。旅行価格では、(1杯2000円は)ちょうど良い」
これを目当てに訪れる人もいるという1杯のコーヒー。
高い値段には理由がありました。

カフェのすぐ後ろに広がるコーヒーの木。
生産量が非常に少ない、貴重な国産のコーヒーなんです。
高柳光希キャスター
「甘い。こんなに甘いんだ」
休日に自分でコーヒーを淹れるのが楽しみだという高柳キャスター。
訪れたのは沖縄・東村にある「又吉コーヒー園」です。

そもそも、コーヒーは北緯25度から南緯25度の熱帯地域で主に栽培されているもの。
この“コーヒーベルト”と呼ばれる地域の最も北に位置しているのが沖縄なんです。

その沖縄を新たな生産地にしたい、とコーヒー栽培に取り組む又吉拓之さん。
9年前から始めました。
まさに今、実が赤や黄色に色づき始め、収穫を迎えています。

実は今、ブラジルなどを中心に懸念されているのが、「コーヒー2050年問題」。
ワールド・コーヒー・リサーチによると、地球温暖化により、2050年には寒暖差がなくなり、栽培できる地域が半減するとされているのです。