第一のバリア「唾液」が注目されています

――インフルエンザに対して、実は「唾液」が注目されています。風邪やウイルス性の病気の予防に唾液が「第一のバリア」と言われています。病原体を分解する効果、感染症に対して重要な役割を持っているとされます。

(城戸康年教授)口や喉は、常に外界に接してますから、我々が病原体にさらされる入口の一つですけれど、みんなが持っているバリアの一つが唾液です。その中には病原体をバラバラにする効果のものであったり、ワクチンで作ったような抗体というのが、唾液の中にも唾液様の抗体というのがたくさん含まれていて、それが病原体やウイルスをキャッチして、無力化するのに非常に重要だという役割があります。わかりやすいものだったら、虫歯とか歯周病といったものから、感染症・肺炎とかも唾液によって重要な役割で守られていると考えられています。

――その唾液を増やすにはどうするか。口の中を清潔にしておいてください。歯磨きを欠かさずしてください。食事はよく噛んでください。そして、唾液腺マッサージというのがあるんですね。

(城戸康年教授)顔の周りには唾液を出す器官があって、よく噛むことによって刺激されて唾液が出るんですが、それを元気にしてあげようという目的で、例えば耳の前あたりをマッサージしたり、あごの下をマッサージすると、唾液がよく出るよと一般的には言われています。