春の使者 さくらの開花は計12地点で最早タイの開花日を記録

その後、春の使者は早く訪れました。さくらの開花は3月14日の東京からはじまり、15日は横浜、17日は名古屋、19日は大阪、23日は金沢...など、計12地点で最早タイの開花日を記録しました。

また、前橋では18日に、富山では22日に観測史上最早の開花となりました。札幌は4月15日に開花し、これまで最も早い開花だった21日より6日も早い開花でした。なんと全体の50%近くの地点で観測史上最も早く(最早タイを含む)咲いたそうです。

要因として大きく寄与したのは3月の高温だと考えられます。3月の平均気温は北日本、東日本では統計開始以来1位、西日本でも1位タイの高温になっていたのです。この暖かさが桜の開花を促したのでしょう。4月も継続して高温状態が続きました。

なお、このまま温暖化が進むと、2100年には開花が東北で2〜3週間早まり、九州の温暖な地域では逆に1〜2週間遅くなるというシミュレーションがあります。今年は、その未来を少し予感させるような、暖かい春でした。