9月は夏の延長戦 暑い夏は長引き、秋まで浸食

暑い夏は長引き、秋まで浸食されてしまいました。9月はもう夏の延長戦のようでしたよね。東京では9月28日に33.2℃の真夏日を観測。真夏日日数は90日と過去最多となりました。25℃以上の夏日にいたっては、11月4日に26.3℃を観測し、141日に!単独過去最多記録を更新しました。1年の半分以上が汗ばむ陽気になったんですね。

一方、台風は引き続き少ない傾向が続きました。台風の年間発生数は平均で25個、統計開始以来最も少なかったのは1998年の11個ですが、今年は10月終わりの時点で16個です。秋に本州に近づくかと心配されたのは13号くらいですが、この台風も上陸前に熱帯低気圧に変わっています。(しかし千葉県などでは大雨により大きな被害が出ました。熱帯低気圧に変わってもなお、危険であることが示された事例でもありました。)11月に入り、もう今年は台風の接近はないと思われます。

来たる冬 気象庁は暖冬になりそうだと発表 西ほど暖冬傾向が強い

では、来たる冬はどんな冬になるのでしょうか。気象庁は、いよいよエルニーニョの影響が強く出て、暖冬になりそうだと発表しています。このエルニーニョは赤道付近の現象なので、強く影響を受けるのは西日本です。西ほど暖冬傾向が強いと言えそうです。

一方で、寒波が長続きしないエルニーニョ時の冬は、特に関東や東北南部の太平洋側に大雪をもたらす、南岸低気圧が通過しやすいと言われます。暖冬でも大雪、というのがポイントです。また、北日本はエルニーニョより北極振動の影響が出やすいので、この限りではないことを覚えておいてください。