少し早いですが、今回はどこよりも早く「今年の天気」を振り返りたいと思います。みなさん、印象に残っている天気はありますか?長い夏で全てを忘れて、暑かったことしか覚えてない、なんていう人も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

2022年12月~2023年2月の冬は平年と比べても寒い冬

しかし、今年も冬(2022年12月~2023年2月)はしっかり寒くなっていました。特に北日本では平年と比べても寒い冬だったんです。札幌では1月下旬、22年ぶりに最低気温-10℃以下が8日連続で続きました。

また、1月24日〜25日にかけては10年に1度という強い寒波がやってきて、広い範囲で大雪となりました。この時、予想の時点で例に出されたのが2016年の大雪。沖縄で雪が降った時、と言うと思い出されるでしょうか?奇しくも同じ1月24日〜25日のことです。当時は沖縄の久米島ではみぞれ、奄美大島では115年ぶりに雪が降り、九州では広範囲で10センチ以上の雪が降りました。

今回も、特に大雪の少ない西日本が危険だということで、地元の福岡の気象台では、これを過去の事例として持ち出して注意を呼びかけていたそうです。それくらい強い寒波がやってきていたのですが、結果はどうだったのか?24時間降雪量は、岡山県真庭市蒜山で最大93センチと統計史上1位に。太平洋側でも雪が積もり、三重県津市は積雪が11センチと、1月として1位の記録を更新しました。

大雪により、新名神高速では立ち往生が発生。JR京都線はストップし、乗客が最大10時間程度電車の車内に閉じこめられる事態に。また、東北では観測史上初めて全アメダスで最高気温が0℃未満の真冬日となりました。2016年と比べると、大雪の範囲は狭かったものの、文字通り記録的な寒波に翻弄されることとなったのです。