石川県志賀町が発注した公共工事の入札をめぐる贈収賄事件で、小泉勝町長(57)ら4人が逮捕されてから1週間。建設業界からは、他の発注工事についても不審な点があるとの声が上がっていて、警察も不正がなかったか捜査を進めています。

24年ぶりの現職町長逮捕 激動の1週間

「小泉町長を乗せたとみられる車がいま、自宅から警察署へ向かいます」(記者)

小泉容疑者を乗せた車=10月30日午前6時半ごろ

10月30日の朝、捜査車両に乗って自宅を出た志賀町の町長・小泉勝容疑者。この直前、副町長に電話で次のように言い残していました。

「一瞬で警察が来て、任意で引っ張られたので、あとはよろしくと(小泉町長から電話があった)」(庄田義則副町長)

警察は、町が発注した水道工事の入札で、業者側に最低制限価格を漏らした見返りに現金50万円を受け取ったとして、小泉容疑者と妻の美穂容疑者を受託収賄と官製談合防止法違反の疑いで、現金を贈ったとして青谷工業の社長・青谷武容疑者と妻の勝美容疑者を贈賄などの疑いで逮捕しました。

県内では24年ぶりとなる現職町長の逮捕。しかし周囲は、以前からうわさがあったと証言します。

「ある程度いろいろなうわさは流れていた。業者さんとのつながりとか、うわさは流れていた」(庄田副町長)