くら寿司の強みは「安全性世界一」 科学的な運営で安く提供

―――くら寿司の強みは?
 やはり、食の安全性は世界一じゃないでしょうか。それと科学的な運営。だから安くできるんじゃないでしょうか。科学的というのは、いまお客さんが何を食べていて、食材は何が不足しているかが厨房で全て分かるシステムです。そして、可能なものはできるだけハンドメイドで、自分のところでやるというのが1つの方針なんですね。味のチェックにしてもシャリにしても毎月全店のものを集めてチェックしています。

―――1977年に創業されてからいままでで、最大のピンチはなんでしたか?
 阪神・淡路大震災の翌年、1996年に腸管出血性大腸菌O157による学童の集団食中毒が堺市でありました。生ものに対して風評被害が広がって、回転ずしとは無関係だったんですが、我々も被害を受けました。けれど、「なすべきことをしっかりしていたら絶対によくなる」と信じていました。当時も食の安全性には力を入れていましたので。何もすしカバーだけじゃないんですね。自分が食べないものは提供しないというのは基本的にありましたから。従業員にも徹底していましたので。

―――こういうことをして立て直したとかって、ありました?
 当時の会社は、そんなに大きな規模じゃありませんでしたから、「こういう安全対策をしっかりしています」っていうのを店に貼って。いまのようにSNSが活用される世界じゃありませんから、そういうのを徹底して、「ちゃんと衛生面はやっていますからご安心ください」というのは掲示してやっていました。