街を守る 地下の巨大施設とは
日比キャスター:
信じられないくらい大きな施設でした。
出水麻衣キャスター:
声がものすごく反響していましたね、大きな声出したくなる気持ちがわかりました。こういったものが私達の生活を守ってくれているんですね。
渡部峻キャスター:
ロマンがありますね、あの空間ちょっとわくわくするような。でも、恥ずかしながら存じ上げなかった、この空間がある事、自分たちの足元にこういう備えがあるという事を。努力を感じましたね。
日比キャスター:
このトンネルなんですが、繋げるという一大プロジェクトが今も進められているんです。
5つの河川をまたがっていて、川の氾濫などを防ぐ国内最大級の施設なんですが、現在、この黄色い部分、繋げる工事が進められています。

実際にこれが繋がると、全長は13.1㎞、貯められる水の量は143万立方メートル。
連結することで、例えば一時的に集中的な豪雨があっても、他の川のところに分散することができる。こういった効果が期待できるわけですね。

143万立方メートルというのは東京ドーム1.2個分、25mプールだと4800杯分ぐらい。長さは、東京タワーを繋げると39個分ということです。
ではなぜこういった施設を作ることになったのか、データをご覧いただきましょう。
この1時間の雨量100ミリ以上というのが、1976年から85年のデータと、2013年から22年のデータを比べてみますと、約2倍になっているんですね。
50ミリ以上の雨だとしても2000年代では328回ということで、多くの雨が降る数・量ともに増えているわけなんです。

東京都の分析によれば、気候変動の影響で、この雨の降る量はさらに増えるとみています。
局地的な豪雨=1時間に100ミリと言われていて、これは記録的短時間大雨情報を出す基準にもなっているわけですが、こういった豪雨への対応が今後必要になってくる。
また避難するための時間の確保というのも今後必要になってくるわけですね。