宿泊療養施設は“軽症者向けから高齢者対応へのシフトが重要”

 入所者は杖や歩行器など日常生活で介助が必要な高齢者が多いといいます。ホワイトボードには各部屋の入所者について様々な情報が書かれていました。

 (大阪医科薬科大学病院 東尾智美看護副部長)
 「この方とかそうなんですけど、既往歴に大動脈解離があって、血圧コントロールが必要な方ですね。なおかつ認知症があるので状況が理解できない状態。施設でクラスターが発生してこちらに来られた」
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 大阪府内では今、介助に特化した宿泊療養施設を3か所設置していて、藤井部長は宿泊療養施設を軽症者向けから高齢者対応にシフトすることが重要だとしています。

 (大阪府健康医療部 藤井睦子部長)
 「高齢者の陽性の方というのは、入院されてもどうしてもADL(日常生活の動作)が落ちて入院期間が長くなってしまうんですね。初期治療を終えた方はホテルに移っていただいて、そこで生活介助、歩行であるとかトイレの介助をさせていただきながら、今後、宿泊療養施設の機能を強化していきたいと思っています」