全国から探せ「地球冷却微生物」候補!
そこで、プロジェクトは、同じような働きを持つ微生物を全国から探すべく、2021年12月から市民に土壌の提供を呼びかけています。
東北大学 大久保智司特任助教:
「DNA分析をして、N2Oを吸収するような土の中に、常に見られる微生物が見いだされた場合、その生き物が地球冷却微生物の候補になるという風に考えられます」

これまでに寄せられた土のサンプルは2000を超え、その中から地球冷却微生物の候補が7種類見つかっています。
東北大学 南澤究特任教授:
「これはN2Oをとてもよく吸収するタイプの、市民科学で見つかった微生物で、泳いでますね」
こうした微生物をうまく分離することが目下の課題となっていますが、将来的には、地球冷却微生物を農作物に接種することで、2050年には農業から出るN2Oを8割減らしたいとしています。

東北大学 南澤究特任教授:
「地球冷却微生物一つ一つの種類の能力を評価したいので、先ほど泳いでました細菌の1匹1匹からちゃんと培養して、そうするといろいろな分析ができるんですね。そこが課題になっています」