■子どもたちに“翼”を「自分たちが持っている力に気づいて」


アメリカで出会った男性と結婚したAwichさん。長女を出産後、夫とは死別します。娘・鳴響美(とよみ)さんは14歳になりました。


国山キャスター
「Awichさんも母になり鳴響美さんという最愛の存在がいて、子どもには(沖縄のことを)話したりとか伝えたりとかしますか?」

Awichさん
「おじいちゃんの話をしたり、慰霊の日にはそういうことを考えよう、一緒に考えようって。もし一緒に居られないときは友達とそういう話をしてねとか、SNSでもそういうふうにあげてねとか。言わなくてもあげているときもあります。そういうふうにして、あの子の生活の中にも私が感じてきた瞬間、命って尊いんだって感じてきた瞬間がいくつもあればいいなって思います」


沖縄返還50年の5月、新曲を発表したAwichさん。曲に込めたのは、沖縄で暮らす“子どもたちへのメッセージ”でした。

「TSUBASA feat. Yomi Jah」より:
だから笑顔で手を振って
あの窓から見るこの島はいったいどんな色?
自由に飛んでみたいんだ、青く広がる空を
失くしたものとか
会いたい人とか
さぁ、見つけに行こう
僕らも翼広げて
大きな影たち飛び回る空に憧れ
あの雲が動けば we just know that it’s gonna rain

楽曲では鳴響美さんも参加。自身の目線でラップをします。

「TSUBASA feat. Yomi Jah」より:
フェンスごしに違う国に囲まれた運動場
毎朝、聞こえる君が代とstar spangled
Kick push 感じる、普天間の丘に吹く風
No matter what you are みんな同じ人間なんだね

Awichさん
「極端に美しい世界、情景とかもあれば、極端に物騒で悲しくて暗い領域もあるのが沖縄。今も昔もまだある。それが良い悪いとかじゃなくて、それも全部含め、あなた達の生きている世界。それは特別なものだと思うし、そこでたくましく生きているということに気づいてほしい。自分たちが持っている力に気づいて、その力を使って翼を広げて羽ばたいてほしいという願いを込めた曲です」


「TSUBASA feat. Yomi Jah」より:
毎日歩いて、笑って、泣いて、また笑って
好きなものも変わって、嫌いなものも変わって
What did you say?君の言葉かき消したAirplane
なんでもないよって、またすぐ会えるからって

沖縄の過去と今、そして未来。Awichさんはラップでつないでいます。

「TSUBASA feat. Yomi Jah」より:
きまぐれな空には今日も虹がかかる
やーの笑い声でここが麓だってわかる 
両手広げ空を仰ぐtake a flight like dem choppas
やると決めたらやるだけさ you know that nothing can stop us
生まれたこの島は今も love & pain 渦巻く
光と影と雨と風を champloo かき混ぜる
この美しさをいつかあなたにも見せたい
こだまする beats どんな爆音にも負けない