数え88歳の長寿を祝う『トーカチ』ですが、うるま市の浜比嘉島にはこのトーカチを境に生まれ変わるとされる『みーぐゎよー』という珍しい習わしが残されています。

浜比嘉島の東側にある比嘉集落では、数え88歳を境に人が生まれ変わるとされる『みーぐゎよー』という珍しい習わしが古くから受け継がれています。

ことしは山根清雄さん・トミ子さん夫妻がトーカチを迎え、集落で十数年ぶりに『みーぐゎよー』が行われることになりました。

旧暦8月8日を控えたこの日、夜遅くから親族や地域の人達が山根さんの自宅に集まってくると、仏壇の前に布団を敷いて白装束をまとった山根夫妻が横になり死んだふりをします。

そして午前0時となり日付が変わると、取り囲んだ親族らが「みーぐゎよー」と泣き叫びながら2人を起こします。

トーカチを迎えた山根夫妻はこれで新たに生まれ変わったことになり、参加者とともにカチャーシーを舞って長寿を喜びました。

夫婦でトーカチを迎えた山根清雄さん
「うれしいです。子や孫たちがたくさんいて今はとっても良かった」
Q健康の秘訣は?
「ビール飲んで、一本飲んだらもうこれで上等です」

妻・山根トミ子さん
「とてもうれしく思っています。足が不自由ですけど、それでもちょっと歩け歩けして、120歳まで元気にいたらと思います」

久しぶりに行われた風習ということもあって、集落をあげて2人のトーカチを祝福しました。


【記者MEMO】
「みーぐゎよー」の意味は集落の人も分からないそうです。