過去には『仕事で空回りになりパニックに』…働きづらさを抱えた1人のスタッフ
茶葉の製造を担当するのは3人。中でも、真剣なまなざしでスパイスを調合するのは吉田涼風さん(仮名・20代後半)。働きづらさを抱えていた1人です。
(吉田涼風さん)「覚えなきゃ、知らなきゃっていうことが空回りみたいになっちゃって。自分だけが置いてけぼりじゃないですけど、相手に迷惑をかけてしまっていると思った瞬間にドキドキし始めて、気付かないうちにパンクというか。(Qその時の記憶は?)ないですね」
大学を卒業後、入社できても働き続けることができず、複数の会社を退職せざるを得ませんでした。
(吉田涼風さん)「こんな思いまでして働く意味があるのかなとか。働くことの楽しさだったり働いて達成感を得るというよりも、仕事をしたらまたパニックになってしまうんじゃないかなとか」
そんな中、吉田さんが出会ったのがトークウィズの古市さんでした。
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(古市邦人さん)「障がいまでいくくらい重たくなると障がい福祉サービスが受けられるんですけど、診断名がつかないような、ちょっとうつ傾向とか、そういうのだと自分でなんとかするしかないということもあって。そこが今、国の支援の中ではまだ足りていないんじゃないかなと思っているので」
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ある日、吉田さんたちは大阪府和泉市にある工房に来ていました。チャイの出がらしを使ってお店で着る制服を染めに来たといいます。
(古市邦人さん)「みんな働くという一歩をこれから踏み出そうとしていて、時間はあるとか、その時間の中で面白いなとか楽しかったなという機会になってくれたらいいなと思います。そうゆう経験から一歩踏み出していくということは起こりうるかなと思っている」
(吉田涼風さん)「自分で作ったやつなんだなって着るたびに思い返しそうな気がします。(Qモチベーションは?)高まりそうですね」
最初は不安そうだった吉田さんの表情も徐々に柔らかくなってきました。
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お店のチャイの出がらしから制服がきれいなグレーに染まりました。














