台湾企業「日本は宇宙港のハブになれる」

今、具体的な打ち上げ交渉が進んでいる企業がある。台湾の企業だ。調整が進めば、近いうちに北海道で打ち上げるという。

小田切社長
「適切な周波数を入手できるように、総務省と北海道庁とも話し合っています」

台湾の『TiSPACE』
「経産省にも行かなければいけないですよね」

この企業は、オーストラリアでも打ち上げを計画する。打ち上げの申請窓口が1つだというオーストラリアに対し、日本は10を超える省庁や自治体との調整が必要で、手続きが煩雑過ぎると指摘する。

それでも、日本を選んだのには訳があった。

台湾の『TiSPACE』
「我々が日本に来たのは、強力なサプライチェーン(原材料の供給網)が存在し、供給業者を見つけるのが楽だからです。ほぼ全ての供給システムが日本にはあります」
「町工場もたくさんあります。多くのポテンシャル(潜在力)があります」

この企業は将来的に、日本に工場を建設したいと話す。

台湾の『TiSPACE』
「日本には宇宙港のハブになれるだけの力があります。さまざまな産業を繋ぎ合わせて、宇宙に応用することができると気付かせてくれる誰かが必要です」

日本は、宇宙港におけるアジアのハブになれるのか。その突破口となる取り組みが、始まっていた。