今、世界中で加熱する宇宙開発。日本でも、宇宙ビジネスへの関心が高まっています。成長が期待される注目の産業ですが、厳しい国際競争の中で、日本は生き残れるのでしょうか。
世界で過熱する宇宙開発
2023年2月、福島県内の施設で、ロケットの開発が進められていた。

この新型の小型ロケットは、北海道の企業が開発を進めていて、来年度以降に打ち上げられるという。
宇宙を目指す企業は他にも…この企業は、沖縄県宮古島市を出発する宇宙旅行を2030年代から計画している。

PDエアロスペース 緒川修治社長
「2050年ぐらいまでには、39万8000円の宇宙旅行を皆さんにお届けしたい」
今、こうした宇宙開発は、世界中で急速に進められている。既に民間人による宇宙旅行も始まった。2040年代には、ニューヨークと東京を40分ほどで結ぶ大陸間輸送が実現すると言われる。

こうした中、先頭を走るのが「スペースX」だ。実業家のイーロン・マスク氏が設立した。宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに運び、ウクライナ侵攻では、衛星通信サービスをウクライナ側に提供している。
市場規模が現在の70兆円から2040年には150兆円を超すとも言われる宇宙産業。日本は、生き残っていけるのだろうか。