瓶の製造中止で瓶不足に…

福島県内で酒の卸売を展開する県南酒販。倉庫には、ビールをはじめ3000種類を超えるお酒が保管されています。日本酒はおよそ700銘柄取り扱っていますが、10月以降、物価高の影響で日本酒が値上がりする可能性もあると指摘します。

県南酒販・破入克也営業部長「一升瓶でもラベルやキャップの資材の一つ一つが高騰している段ボール類も単価が高騰していて、蔵元さんにとってはご負担になっている状況」

資材のほかにも、燃料費や物流費など日本酒を製造する過程でコストが上昇しているため、税率の引き下げが価格につながらないのが現状です。また、日本酒には欠かせない瓶の供給量が減少していることがコスト上昇に拍車をかけているといいます。

破入営業部長「全国で数社しかなかった瓶の製造会社が1社辞めて、瓶がかなり不足している。それに伴い瓶の価格も高騰している」

特に深刻なのが、カップ酒の瓶です。

破入営業部長「(カップ酒は)一升瓶とか四合瓶とは違い、いろいろな形がある。大きさや口径が違い、種類がたくさんある瓶がなくなると、カップにお酒が詰められないという現象」

こうした状況でも、県南酒販では、福島を代表する日本酒の流通に力を入れていく考えです。

破入営業部長「福島県のお酒はおいしく質の高いお酒がある。これからも福島のお酒を購入して応援していただければありがたい」

物価高の背景には、ロシアとウクライナの情勢や物流業界の2024年問題など、多くの社会的要因が絡み合っているということです。