10月からまた値上がりする商品がある中で、酒税法が変わり、安さが売りだった「第三のビール」も値上がりします。値上げを前に、販売店では駆け込みで購入する人が相次いでいます。晩酌が欠かせない人には一大事かもしれません。

福島市のハシドラッグ南福島店では、10月1日の値上げを前に、第三のビールの駆け込みでの購入が増えています。
ハシドラッグ南福島店・佐藤哲之店長「普段と比べてケースで買われているお客様も多く見られます」
第三のビールは、ビールや発泡酒と違って蒸留酒を混ぜるなどしているため、低い税率が適用され、安さも売りでした。しかし、税率を公平に見直す方針から、10月から第三のビールの税率は350ミリリットルあたり37.8円から9円程度アップし、およそ47円に引き上げられます。24本入りの1ケースでは、220円ほどの値上げとなります。
買い物客「(値上げは)えらい迷惑ですね」
買い物客「お酒に限らず、みんな物価が上がってきているじゃないですか。懐が痛いのが現状です」
こちらのドラッグストアでは、9月1日から27日までの第三のビールの販売額は去年の同じ時期に比べておよそ2割増えました。
佐藤哲之店長「仕入れに関しても1割2割、多く売れていますのでその分多く発注しています」
反対に、ビールは10月から税率が下がり、350ミリリットルあたりこれまでの70円から6.65円下がりおよそ63円になります。
度重なる値上げラッシュに加えて庶民の味方だった第三のビールの値上げ、お酒好きにとっては厳しい秋になりそうです。