家族内でも“タブー” 同窓会で水俣病の症状と知ったケースも
熊本・鹿児島の県外に居住していたことなどから、症状は自覚していても、水俣病だと知るまでに時間を要したケース、同窓会で初めて水俣病の可能性を認識したケース、家族内で水俣病の話題が“タブー”とされ、救済措置について教えてもらえなかったケースなどがあるという。
原告らは「八代海一円での居住歴や魚介類の摂取歴、症状などから、水俣病に罹患しているのは明らか」とした上で、「原因企業のチッソに損賠責任があるのは当然の上、被害を防ぐために規制権限を行使しなかった国や熊本県も責任を負う」「特措法は対象地域などの不当な線引きにより被害者を切り捨てている」と主張して、慰謝料など1人あたり450万円の賠償を求めていた。一方、国や熊本県側の主張は?
