ドームの利用料金は、大規模イベントで1日847万円。
これに設営や撤去の料金を加算すると1日1200万円にのぼります。
今年度の札幌ドームの収支は、ファイターズの移転などによりおよそ3億円の赤字と想定されていますが、さらに膨らむ見通しです。
それはドームの利用状況が、期待された計画を下回っているからです。
巨大な暗幕でドームを半分に仕切ったその名も「新モード」。
面積を半分にすることで、イベントの開催に手が届きやすいだろうと考えました。

「新モード」の導入から、およそ半年。
初めてのイベントは、ラグビーワールドカップのパブリックビューイングでした。
暗幕の前におりる大型スクリーンは、ファンに好評。
観客
「いつもの小さいモニターでパブリックビューイングするのかなって思っていたから、すごく見やすくて楽しい気持ちになりました」
しかし「新モード」の利用や予約は、いまもわずか2件に留まっています。
秋元克広札幌市長
「実際に状況を見てもらう、使ってもらうということがなければ理解を得られないということもありますので」
思い起こせば、札幌ドームが完成したのは2001年。
そもそもは「野球」をメインとして作られた施設ではありませでした。