40代
(何をきっかけにできた施設かご存じですか?)
「たぶんサッカーですね!」

 実は2002年のサッカー、FIFAワールドカップの開催地として選ばれたことがスタートです。
 ファイターズの本拠地となったのは、2004年です。
 ワールドカップ開催地として誕生・改修などしたスタジアムは、全国に10か所。
 2014年の収支を比較すると、プラスとなったのは札幌ドームだけ。
 ファイターズの存在により、収支の面では「優等生」でした。
 
 ファイターズが去り、振出しに戻った札幌ドーム。
 今後どうしていけばいいのか、他のスタジアムをのぞいてみました。

 横浜市にある、日産スタジアム。
 収容人数は7万人以上、国内最大級です。
 2002年のFIFAワールドカップの開催地としてつくられ、所有者は横浜市。
 歴史や運営の方法も、札幌ドームといわば”同期”のような存在です。

日産スタジアムの所有者は横浜市

 スタジアムツアーガイドの久保さんは、この道10年以上の市民ボランティアです。
 市民利用もできる施設で、フィールドのみでは1日8万4000円。
 スタンド席を貸し切っても、43万2000円です。
 外に目を向けると、さらに”公”の施設らしさが見えてきました。

 日産スタジアムは、横浜市の「新横浜公園」の中にあります。
 公園内は、無料のスケートボード施設があるなど、市民でいっぱいです。

新横浜公園公園管理局 古畑亨事業担当課長
「ネイチャー系の活動の一環としてボランティアグループに手入れしてもらっている」

 日産スタジアムと札幌ドームはともに、まとまった「定期収入」がプロサッカーチームのホームゲームに限られます。
 直近5年間の日産スタジアムの収支をみてみると、施設の管理・運営などの「指定管理事業」では赤字である一方、駐車場やレストラン経営などの収入によって黒字を維持しているといいます。

新横浜公園公園管理局 甲斐啓太事業部長
「施設の管理だけだと苦しいのは思ったように利用料金が入らない、それに付随する駐車場の収入だったりレストランの収入だったり複利的にうまれるような収入が、比較的大きなもので、そこを穴埋めする形で最終的には黒字化」