今年の台風で新たな被害も
復旧に向けた作業が行われている中、今年の台風で新たな被害も出ました。
(長友幸生記者)「去年の台風で崩落した椎葉村の国道ですが、今年の台風でもこの奥側がさらに土砂崩れで崩壊し、復旧に時間がかかっています」

去年の台風により大きく崩落した椎葉村の国道327号。
年内の開通を目指して復旧工事が行われていましたが、今年の台風で山の斜面がおよそ40メートルにわたって崩落。復旧は1年以上遅れる見込みになりました。
いまなお多くの爪痕が残る去年の台風14号。
一方で、復旧に向けた動きも確実に進んでいます。
(尾前賢了さん)「だいぶきれいになったでしょ」
椎葉村尾前地区で、山の湧き水から天然水を製造・販売している尾前賢了さん。
去年、この地区の山林では、県の事業で造成された盛り土の一部が崩壊。

そのふもとで土石流が発生し、尾前さんの会社敷地内まで、土砂や砂防ダムの一部が流れ込みました。
(尾前賢了さん)「こっから向こうに倉庫があって、家ももっと向こうですねだから家はこっちにどんっと落ちて、後ろからの土砂で倉庫はもう半分は埋まってます。」

土砂の撤去作業が始まったのは今年に入ってから・・・
先月、ようやく完了しました。
(尾前賢了さん)「ほんと最初は一瞬、どうしようと思ったけど、ほっとはしてますよね」
ただ、尾前さんの事業所近くの道路や護岸には、台風の爪痕がいまだ色濃く残っています。
(尾前賢了さん)「もう時間がかかることなんでしょうがないですね、自然と共生して生活するすべを身に着けることが大切ですよ」

前を向いて歩みを進める尾前さん。
将来、この場所で実現したいことがあると言います。
(尾前賢了さん)「癒しの場といいうか保養の場というかそういう環境をここにも宿泊的なものも含めてなんかそういう場作りをしていきたいというのは昔からの思いなんで、展望風呂みたいお風呂に景色見られたら最高じゃないですか。田舎の良さを味わいたい人たちのこれる場所っていうのをいろいろ作っていきたいですね」