夏休み明けに増える中高生の自殺

今年、福島県内で自殺した人の数は7月末現在で253人と、去年の同じ時期と比べて、すでに40人増えています。

自殺は大人だけでなく、全国的にみて高校生以下も増えていて、去年初めて500人を超えました。中でも、県内の中高生の自殺死亡率は全国平均を上回っていて、深刻な状況が続いています。

特に、夏休み明けの今の時期は、県内でも10代からの相談件数が増えるといいます。

実際に2020年の統計をみると、他の月と比べて8月と9月に、自殺者が多くなっているのが分かります。

なぜ、夏休み明けに自殺が増えるのか。精神科の医師に聞くと…。

福島県立ふくしま医療センターこころの杜・井上祐紀副院長「長期休み明けというのは不安や抑うつ気分というものが非常に強くなってしまう。また、いつもの生活が始まるというプレッシャーは特別強いものだと思う」