玉木路線を真っ向から否定。でも、離党は・・・

玉木氏と前原氏の路線対立は、「党の存在意義に関わる話」で、前原氏が代表選後、離党するのではないかと指摘されたが、前原氏は離党を否定し、『玉木代表をサポートしたい』と繰り返した。

代表選後 記者質問に応じる前原氏

―代表選の論戦は非難の応酬に近いと言っていいほど白熱したため、『代表選後に前原氏は党を飛び出すのではないか』という見方があった。なぜ今回、離党という選択肢を選ばないのか?

「“ノーサイド”って言い続けたでしょ。それに尽きますね。ですから、党の考え方でしっかりやられる限りにおいてはノーサイドですね。それは逆に言うと、今回は完敗でしたけれども、衆議院の候補者、あるいは現職も総支部長も、それについてはわずかながらでも上回ったということについては、やはり皆さん、自分の選挙のことを考えたときに野党協力や野党結集というものの必要性を感じておられる方がおられたと思います」

「私なりの役割を果たせるんであれば、しっかりと果たしていきたいなというふうに思っております」

―玉木代表から人事の打診があった場合はどうするか?

「“ノーサイド”なので、もしそういう話があればご意向を承って、そして、基本的には断ることはありません。まあ、打診されるかどうかわからないけど。バチバチにやりましたから(笑)」

JNNの単独インタビューに応じる国民民主党・前原誠司氏

玉木氏は代表選を振り返り、反省点として「国会議員間のコミュニケーション不足」を挙げた。幹部の前原氏ですら意思疎通が図れていなかったのだという。前原氏も離党を否定しながらも、もし国民民主党が連立入りするならば、「自身の信念に従って、その時判断する」とも話した。野党再編の火は、まだくすぶり続けている。

TBS政治部 野党担当・青木孝仁