サッカー以外のスタジアムの楽しみ方を模索中「泊まりキャンプ」「遠足で走り回る」

―――ガンバ大阪の強みはなんでしょう?
スタジアムは何か所か見せてもらったことがありますけど、ガンバ大阪のホームスタジアムは、日本でトップクラスのスタジアムだと思っています。4万人収容のスタジアムなんですが、スタンドからラインまでが10mなんです。だからお客さまから選手に手が届きそうで、最前列の観客は選手を目の前で見ているような形になっています。
―――普通に会話ができるぐらい近いですよね?
グラウンドは天然芝なので風の通りも計算して設計しています。 やはり芝生は風が重要ですので。専用の業者に芝生の管理をしてもらっています。もうひとつガンバ大阪の強みは、どこのクラブもそうだと思うんですけど、我々の全てに関わるステークホルダーのみなさんが素晴らしい関係で支援いただいている、その関係性を我々は、これからも継続していかなければならないと思っています。

―――2025年には大阪・関西万博があります。それに向けて何か考えられていますか?
たくさんの人たちがいろいろな国から来られるので、このスタジアムにも足を運んでいただけるようなことを検討し始めたところなんです。去年ぐらいから増やしているのは、地域の子どもたちにできるだけ喜んでもらえるようにと遠足で使ってもらって、自由に走ってもらうことなどをやってるんです。 あと防災キャンプですね。これも去年から始めているんですけど、ファンやサポーターのみなさんにピッチの中ではないですけどラインの外のエリアで一晩テントを張って泊まりキャンプをしていただくんです。
―――何か起こった時にはこうやって過ごすんだっていうのを体験できると?
吹田市の防災拠点にもなっているんです。スタジアムの下にある備蓄倉庫には毛布などを備えています。いろんな形でスタジアムを地域貢献で活用したいと思っています。あと事業的にはコンサートを頻繁にできればいいんですが、天然芝でなかなか難しいので、逆にスタジアムの周辺は結構、エリアが広いので、何らかの活用をと。これはまだ言えないですけど、いろいろなプロジェクトが進行中です。簡単に言うと遊園地みたいなのが作れないか、ミニ遊園地とかね。パナスタに行ったらサッカー見て、こんなこともできる、あんなこともできるっていうのを将来的にやっていきたいと思っていて、みんなが集う場所にしたいなと。