阪大らが共同開発した「フェーズドアレイ気象レーダ」
しかし今後の精度向上のカギを握るかもしれない装置が大阪大学にあるといいます。大阪大学大学院工学研究科・電気電子情報通信工学専攻の和田有希助教(30)を訪ねると、取材班を建物の屋上まで案内してくれました。
かわいらしい形をした白いドーム。
記者が中に入ってみると巨大な装置が現れました。
(大阪大学大学院工学研究科 和田有希助教)
「この中に実は128本のアンテナが入っていまして、そこから電波を発射して雨粒を感知するというレーダーです」
阪大が東芝や情報通信研究機構と共同開発した「フェーズドアレイ気象レーダ」。国内に5台しかありません。
(大阪大学大学院工学研究科 和田有希助教)
「従来の気象レーダは、細いビーム(電波)を用いてグルっと観測するということで、1回転で2次元的なスキャンをするんですけれども。『フェーズドアレイ気象レーダ』は複数のビーム(電波)を同時に発射することで、たった1回で3次元的、高さ方向にも観測ができる」