佐藤煙火の6代目佐藤晃朗さん。震災では、亘理町にあった祖父の家が津波で倒壊する被害を受けました。今回、地元の花火師として参加する芸術花火に強い思いを持っています。

佐藤煙火6代目 佐藤晃朗さん


佐藤晃朗さん
「震災以降、地元亘理を少しでも盛り上げたいと思って、花火を通じ思いを地元に還元してきた今回、大きな芸術花火が開催されるので、また一段と力を入れて地元の花火屋として貢献したい」

代々、亘理町を含めた県南などの花火大会で、夜空を彩ってきた佐藤煙火の花火。コロナ禍の中、地元で開催される久々の大舞台に腕がなります。

佐藤晃朗さん
「亘理にお持ちする玉になります」

6代目が用意した渾身の尺玉は「三重芯(みえしん)月が欠けていく」その名の通り満月がどんどん欠けていく様を花火で表現しています。

6代目が用意した尺玉


佐藤晃朗さん
「地元の復興あっての花火屋だと思うので、少しでも被災した方々に喜んでもらえるように、少しずつ前進していると思うので、歩み始めた方々の希望になるような花火になればい」

迎えた当日。会場となった鳥の海には一目見ようと、チケットを買い求めた約1万3000人が集まりました。