進んだ看護師の道で苦境も…里親は今も「心のより所」
こうした経験から高校卒業後は看護師の道に進みます。ところが病院の経営方針が変わり、今年3月に契約を打ち切られることに。新しい職場を探す日々、悠長に構える時間はありません。
(島美咲さん)
「貯金はあるんですけど、私としても心配で、周りの子みたいに仕事でしんどくなってしまったときとか休職中に『実家に帰ろう』という感覚がほとんどないので」
そんな美咲さんの心のより所になっているのも里親の中野さんです。
(中野さん)「開業医とかあるやん。街のクリニックもよくない?」
(美咲さん)「それも考えたんやけど、それなら何科って考えたし」
(中野さん)「乳児院は看護師が必須やねん。職員の配置が必須やから。そういうのな、まったく新しいな」
(里親 中野遥さん)
「不安感とか孤独感というのはやっぱり私たちには想像がつかないところなんですよね。一緒に年を重ねていくというのも変ですけど、そうやってつながりと歴史が深まっていくというか。それがだんだんだんだん家族に近いものになっていけたらなって」