男子110mハードルの泉谷駿介(23、住友電工)が世界陸上ブダペストの決勝、13秒19で5着に入り、世界陸上・オリンピックを通じて日本勢初の入賞を果たした。その快挙から一夜明け(22日)、その胸中と舞台裏を独占インタビューで語った。

日本勢初ファイナリストとなった胸中

Q.5位入賞を果たして、一夜明けての率直な気持ちは?
泉谷:

まず目標の決勝進出、達成できたので、そこはうれしいです。
Q.決勝の前というのはどんな心境だった?
泉谷:

決勝の前はあまり緊張していなくて、準決勝の前のアップまでが一番緊張しました。体を動かしてしまえば、(決勝へ向けては)ふっきれてしまって大丈夫でしたね。
Q.お祝いのメッセージがかなり来たのでは?
泉谷:
はい、たくさんいただきました。単純にすごかったよとか、感動したよ、と頂いて、もう嬉しいかぎりです。
Q.自分で決勝のレースは見てみた?
泉谷:

見ました。がむしゃらに走っているなと思いました。

準決勝は1位通過

Q.準決勝はどんな思いで臨んだ?
泉谷:

やっぱり決勝につなげるための大事なレースなので、慎重に行こうと思っていました。

男子110mH準決勝1位通過で日本勢初の決勝へ

Q.ハードルを1台も倒していなかった…
泉谷:

その分、ちょっと(体が)浮いちゃったりしたが、うまくインターバル(ハードルの間)を刻めていけたのでよかったです。
Q.1位通過で勢いにも乗れたのでは?
泉谷:

1位通過できたので、結構、自信にはつながりましたね。
Q.準決勝から決勝の間はどう準備していた?
泉谷:

準決勝のウォームアップで、ちょっと右ハム(太もも裏の筋肉群)が張っていたので、準決勝が終わってから担当トレーナーにすぐ診てもらいました。結構、張っていて、ピーンときた感じがあったので不安はありましたね。
Q.決勝の前のウォームアップエリアでイヤホンで何を聴いていた?
泉谷:

洋楽を聞いていましたね、結構アップテンポな曲で気持ちを上げていくようにしていました。
Q.1時間半ほどで決勝があり、予選から合わせると3本のレースと、体の負担というのは大きかったか?
泉谷:

普段、あまり3本、走る事がないので、その分、体の出力も上がってきた中できつかったですね。