9月13日に開幕する東京2025世界陸上。約200の国と地域から2000人を超えるアスリートが参加する。前回ブダペスト大会では、アメリカからは130人を超えるアスリートが出場。12の金メダルを含む29のメダルを獲得した。日本からは70人以上が出場した。一方、1人だけしか出場しない、という国もある。 サントメ・プリンシペだ。

サントメ・プリンシペとは

正式名称はサントメ・プリンシペ民主共和国。赤道直下、中央アフリカ西岸のギニア湾に浮かぶ島国で、国土面積は東京23区の約1.5倍、人口はわずか23万あまり。熱帯雨林や手つかずの自然に恵まれ、美しいビーチや豊かな生態系が観光客を惹きつけている。主な産業は、カカオと漁業。カカオは歴史的に国の輸出の中心で、島が「チョコレート諸島」と呼ばれるほどで、高品質なオーガニックカカオの生産にも力を入れている。また、沿岸漁業が盛んであり、多くのコミュニティの収入源となっている。