福島県の郡山駅前で、酒気帯び運転して受験生の女性をはね、死亡させたとして危険運転致死傷などの罪に問われている郡山市の無職・池田怜平被告(35)の裁判で、検察は10日、懲役16年を求刑しました。
池田被告は、今年1月、酒を飲んで車を運転し、郡山駅前の交差点で赤信号を無視した上、大阪府から来た受験生の女性(当時19)をはねて死亡させたなどの罪に問われています。
争点は信号無視の“故意性”
裁判の争点は、赤信号を故意に無視したかどうかで、初公判で池田被告は「赤信号をことさら無視したわけではない」と、故意性について、起訴内容の一部を否認しました。
裁判では、池田被告が事故の前に4つの信号を無視したことが明らかになりましたが、池田被告は被告人質問で「事故直前、眠気があり、目をこする行為や、車のエアコンの操作をしていた」「赤信号を認識した記憶はない」と述べ、改めて故意の信号無視を否認しました。
一方、事故の直前、赤信号を無視して走る池田被告の車を目撃したタクシーの運転手の男性は「運転していた池田被告の目はしっかり開いていて、眠そうな感じは全くなかった」と話しました。
判決は、17日に言い渡される予定です。