母親を看取った娘「こんな制約のある時代で私たちは本当に幸せ」

 取材から1か月半後、松島さんは娘2人に見守られながら安らかに息を引き取りました。亡くなる2日前には孫全員と会うこともできたといいます。

 (松島さんの長女 貞子さん)
 「(最期は)直接話しかけるというよりも、娘2人で小さかったころの話をベッドの横で話して、母に聞かせているみたいな感じ。何歳の時にこんな遊びしてたよねとかっていうのを、(母は)聞いてくれていたと思います。(Q人間らしい別れができるということは?)大切だと思います。きっとこんな制約のある時代なので、それもできない方がいっぱいいらっしゃるので、私たちは本当に幸せだと思います」

 当たり前が当たり前でなくなったコロナ禍にあって、人生の最期をどう迎えるべきなのか。今、改めて問われています。